恐怖の原体験は、「ザ・ガードマン」の中に

子供の頃、この日だけは夜更かしを許されて楽しみに観ていた大人向けのドラマ

「東京警備指令 ザ・ガードマン」。
東京パトロールという架空の警備会社に属する私服の警備員たちが
毎回、潜入捜査などで刑事さながらの活躍で事件を解決してゆく物語。
番組スポンサーのサントリーの、どこか哀愁を感じさせるCMも含めて、私はこのドラマが好きだった。
父は、多分そのサントリーのCMと同じ銘柄のウイスキーの水割りやロックを、ドラマとともに楽しんでいた。
子供にとっては遅い時間帯の放送だったが、ザ・ガードマンを観る日は
私は夜中まで妙に元気だった。

 

ガードマンの部隊をまとめる高倉隊長役は宇津井健さんで
ピシッと固めた髪型と背広姿がカッコよかった。
一話完結か、前編・後編で描かれるストーリーは、詳細までは覚えていないけども
中原早苗さんや早川保さん、南原宏治さんや成田三樹夫さんなんかが
悪役でよく登場していた気がする。

ストーリーは、野心に駆られたピアニストが
不慮の事故に見せかけて、ライバルのピアニストの指を雪にうずめて凍傷にしてしまう、とか
財産争いか何かで、夜中になると大きな洋館のお屋敷の庭に正体不明の血痕が流れている、とか
現金輸送車の襲撃とか、子供ごころに、ヒトコワの恐ろしさをそれで学習したもんだ。

 

そして思うんだが、私の「恐怖の原体験」は
まさに、ザ・ガードマンの中にある。
夜中に白いドレスに身を包んで現れる髪の長い女性の幽霊も、気味の悪いBGMも
宝石など得意げに見せびらかしたら悪い人に狙われる、という危険も
“怖いもの”の存在を、ザ・ガードマンから学んだ気がする。
そう。ザ・ガードマンは、ある意味、とても優れた教育番組だったんじゃないかと今になって思う。
非・現実的なオカルトでも、必要以上にわざとらしいフィクションでもなく
人の心にちょっと芽生えた悪い心から起きる事件がリアルで
世の中ってこわいことがあるんだなー、そういうことは避けないとダメだなー、というのを
このドラマから学んだ気がする。

 

ザ・ガードマンは最高視聴率40%超えの高視聴率で7年弱続き
最終回はオランダ・アムステルダムのロケ作品。
そういえば、当時は珍しかった欧州の海外ロケも少なくなかったが、それは
KLMオランダ航空とタイアップしていたからだそうで、それは大人になってから知った。
ただ、「ガードマンって国際的な仕事なんだ~」と、幼なごころにときめいたのは覚えている。
そういうフィクションの部分も、一部あるんだけども。

 

でも、子供まで夢中にさせる、間違いのない名作だったと改めて思うザ・ガードマン。
ちなみに、架空の警備会社「東京パトロール」のモデルは「日本警備保障」社(現・セコム社)だそうで、
番組制作にも協力してもらっていたそうだ。

 

犯罪に敢然と立ち向かう、少数精鋭の民間特殊部隊、「ザ・ガードマン」。
渋くてかっこいい大人たちの、子供まで夢中にさせる隠れた教育番組。
何が怖いかを教えてくれた、ほんと、大好きな番組でした。
まとめて再放送で見れたりしたら、最高なんですけどね。
DVDなら、ある。 ※amazon
ラインナップ、懐かしすぎる。
というわけで、今どの回を手に入れようか、検討中です。

う~~ん、、、
悩ましい…。

 

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